元々は船舶や工事現場で人気だったグレーチングの歴史
グレーチングは元々、船舶や工事現場の足場として人気がありました。やがて耐荷重や排水能力の高さなどが注目を集め、道路の排水用途としても使われるようになります。
道路で使われるようになったばかりの頃は、鉄を型に流して製造する方法が一般的でした。その後、ひとつひとつ穴を開けて作る方法や、部材を溶接し組み合わせる方法などが展開されてきました。現代では、主部材と補助部材を電気の力で接合する方法が一般的で、多くのグレーチングがこの方法で作られています。
現場での設置から撤去まで容易に行えることから人気となったグレーチング
グレーチングの人気が高まった理由は、耐荷重や排水能力の良さだけではありません。現場での設置から撤去までが容易な点も、人気を高めた理由です。
足場を組む方法にはさまざまな種類がありますが、大かがりな作業が必要な場合、足場作りだけでかなりの時間がかかってしまいます。グレーチングは製品を必要箇所に設置するだけで済み、撤去の際も手間が少ない方法です。スピードが求められる場面や、十分な施工日数がない現場などにおいて、グレーチングが高い人気を誇るようになりました。
高い性能が評価され道路での採用事例が増えている人気のグレーチング
現代では、道路や工場など、日常的な場面でのグレーチングの採用事例が増えている状態と言えるでしょう。しかし、丈夫さと排水性の両立や、景観とのバランスなど、性能やデザイン性の高さに注目が集まるようになっています。
シンプルな蓋タイプだけでなく、ツバ付きタイプや床・階段用など、非常に幅広い製品が販売されています。ゲリラ豪雨の多い地域では、集水機能の高い製品を使うなど、土地の特徴や懸念点の考慮も大切です。